フランスで海外就職し、地味なサラリーマン生活を送る私の日常。
さてさて、ものすごくすごく久しぶりの更新となってしまいました。
今の仏企業に就職して今年で5年目になりますが、入社時からお給料が額面で50ユーロしかアップしていないまるもっと。しかも周りの10歳以上若い新人達のほうがいいお給料だということを最近知って(本当に情けないですね)、諸事情あって生活も苦しいので、今年こそは転職したいと思っております。
まるもっとが転職したい理由をまとめると・・・
‐ 正社員契約ではあるが、基本ミッションに派遣されるというかたちなので、いわゆる日本の派遣と変わらず不安定
‐ お給料が低いうえに5年間変わっていない
‐ 通勤に一時間かかる
しかしながら、5年近くフランスの企業で働いているとはいえ、こちらですごく有名な学校を出たわけでもない外国人である私が、一般仏企業から面接に呼ばれることはありません。唯一声をかけてくれるのは、今の雇用主のライバル会社のみ。それだと、また同じような雇用スタイルになってしまうので、なるべく避けたいのです。
日系企業の求人は、現地採用になるとどうしても幅が狭く、事務系だとおおまかにわけて、アシスタント職かエンジニア職の2つ。エンジニアリング会社に勤めながらもエンジニアではない私は、アシスタント職しか選択肢がないのですが、報酬がまるもっとのお給料よりさらに低かったり、面接に呼ばれて行っても毎回のように「仏企業でフランス人と同等に働いているあなたは、このポジションだと退屈するんじゃないんですか?」と言われたり。(じゃあ、なんで面接に呼ぶんですか?と一度言ってやりたい。)
そんなこんなでなかなか転職活動が進まない中、日系の某人材紹介会社から、1つ案件を紹介されました。その案件は、日本の某大手メーカーで、まるもっとの現職でやっている仕事がいかせ、「管理職でもないし、アシスタントでもない」というポジションで、お給料も今よりアップ。通勤に一時間かかるというのが難点でしたが、どうせ今も一時間かけているんだから、ということで目をつむることに。日系求人でこういうポジションの募集はめったにない!もうここしかない!って言う感じで、ものすごーく期待していました。今の雇用主のライバル会社から、今と同じ仏自動車メーカーでのミッションを紹介されていて、しかもそちらの方がお給料ももっとよかったのですが、自動車業界派遣はもう嫌なので、この日系メーカー決まりますようになんて思っていたのです。
そして面接当日。会社を16時にあがり、1時間45分かけて行きました。
まずは自分の直接の上司となる仏人男性との面接。
まず、自己紹介してくださいと言われ、いつも通り、自分の名前、私は日本人で、フランスにはX年に来ましたと始めると・・・
面接官(未来の上司)「ちょっと待って、家庭環境は?結婚してる?」
まるもっと「えっ・・・(これにはどう答えたらいいんだ?「そういう質問って法律で禁止されてるって知ってますか?」もしくは「仕事と関係ないので、答える必要ないと思うんですけど」・・・それじゃちょっと雰囲気悪くするかな・・・)あの、それって重要ですか?」
面接官(未来の上司)「あなたのことをよく知っておくためなんです」
面接開始から雰囲気を壊すのもと思い、正直に答えましたが、日本人ならまだしも、仏人面接官が、最初にこの質問をしてくるとは・・・正直面喰ってしまいました。
その後一時間ぐらい、私の経歴について、そして募集しているポジションについて話し合いました。
そしてここでも、「うーん、あなたの経歴だと、このポジションじゃちょっと物足りなくなっちゃうんじゃないかな~」。ああ・・・
「僕の中でも、実はこのポジションの内容決め切れてないんだよね。あなたには、もっと他の仕事も提案したいなぁ・・・」はぁ・・・。
そして仏人面接官との面接の後に、予定通り、この仏支社唯一日本人の社長さんが登場。そこで仏人面接官が、「あ、多分子供作る予定あるかって聞いてくると思うけど、NONって言っときなよ」と一言。
そして、日本人社長との面接。社長さんは面接の時間ずっと、椅子にふんぞり返っていらっしゃいました。
日本人社長「まあ、スキルとかはね、XXさんがきっともう見てくれてるからそこは彼に任せるとして、まず知りたいのはねぇ、あの、長期の休暇とかとってもらわれると、ちょっと困るからお聞きするんですけどぉ・・・」
まるもっと「(え・・・長期って2週間の休暇とかもだめって言われるとか?)」
日本人社長「(相変わらず椅子にふんぞり返ったまま)今後お子さんとか作る予定ありますか?っていうのはね、小さい会社だし、あんまり長期の休暇とか、産休とかとられると困るから」
まるもっと「(あーそういう意味の長期休暇ね・・・あ、なんかもうこの会社、私に合わないかも、もうどうでもいいかも・・・) あ、はい、あります。」
日本人社長「(相変わらず椅子にふんぞり返ったまま) ああ、そうですか。正直に答えてもらってありがとうございました。うん、やっぱりこういうことはね知っておいた方がね、お互いあとでこんなはずじゃなかったのになんてことになったら困っちゃうから。」
まるもっと「・・・(でも愛想のよい態度は崩さず)」
とても期待して言った面接でしたが、とぉーーーってもがっかりしました。
こう言ったプライベートな質問を就職試験の場ですることは法的に禁止されています。でもまるもっとは、企業がそういうことを知りたがるというのはわかりますし、私は逆に自分に小さい子供がいることは、聞かれなくてもこちらから言います。(あまり残業できませんという意味で)
以前この求人を紹介してもらった人材紹介会社の、今はもうやめてしまった担当者の方に、「企業が仏人と結婚している方を好まれるのは、労働許可を持っているということの他に、こちらで結婚している方だと「日本に帰るから会社辞めます」というリスクが低いので、安心して雇用できるんです」と説明して頂いたことがあり、まるもっともなるほどとなっとくし、こういう質問をされること自体はしょうがないかと思っています。日本大使館ですら「プライベートなことなので、答えたくなかったら答えられなくて結構なんですが、結婚はしてらっしゃいますか?」とちょっと遠慮がちに聞いてくるぐらいです。
ただ大抵こう言った質問は、候補者の職歴やポジションについて話し合ったあと、最後に申し訳なさそうに聞かれるのですが、今回のように面接官が(2人とも)、最初にプライベートな質問をしてくるというのは初めてで、かなり面喰いました。
面接翌日、人材紹介会社の方から、仏人面接官がまるもっとを結構評価しているようなので、まるもっとさんのフィードバックを教えてくださいと電話があり、正直に面接の内容を話すと、「私が今後必要な情報は、まるもっとさんがこの先もこの話を進めたいかです。なので来週またお電話するのでちょっと考えておいてください」と言われました。
そこで結論を急がなくてはならなくなったのですが、転職活動が全然進まない中、やっとまともな案件に面接に呼ばれ、こんな質問されたくらいで辞退するのはもったいないと思うものの、やはり以下の理由で辞退することにしました。
まず、こう言ったプライベート質問から始まったということで、「スキルよりもプライベートの事情の方が重要=あまり重要なポジションではなく、仏人と結婚していてすぐに産休をとらなさそうであれば誰でもいい」という印象をうけてしまったこと。
日本人社長の態度&面接の進め方は、日本人男性であったら違っていたのではないかということ。
また、こう言った質問を(ふんぞりかえったまま)一番最初にする=スマートさにかけ、ああ、こんなんだから今日本のメーカーは苦戦してるんだろうな、この企業将来大丈夫かなと思ってしまったこと。
人材紹介会社の方は、「まるもっとさんがヨーロッパの文化になじんでいられるので、日本人の方だったら疑問に感じない質問に戸惑ってしまう」と言われたのですが、私は今回の出来事は日仏文化ギャップというより、業界文化ギャップではないかと思いました。というのも、私が現職(自動車業界)で出会う日本人の方は、理系の技師さんやエンジニアの方が多く、皆さんどちらかというと謙虚でありながら、仕事は効率重視の方が多い。こういう方たちが、ふんぞり返って「あなた子供つくる予定ありますか」なんて聞くの、想像できませんから。
まるもっとの転職活動、またふりだしに戻ってしまいました。
今の仏企業に就職して今年で5年目になりますが、入社時からお給料が額面で50ユーロしかアップしていないまるもっと。しかも周りの10歳以上若い新人達のほうがいいお給料だということを最近知って(本当に情けないですね)、諸事情あって生活も苦しいので、今年こそは転職したいと思っております。
まるもっとが転職したい理由をまとめると・・・
‐ 正社員契約ではあるが、基本ミッションに派遣されるというかたちなので、いわゆる日本の派遣と変わらず不安定
‐ お給料が低いうえに5年間変わっていない
‐ 通勤に一時間かかる
しかしながら、5年近くフランスの企業で働いているとはいえ、こちらですごく有名な学校を出たわけでもない外国人である私が、一般仏企業から面接に呼ばれることはありません。唯一声をかけてくれるのは、今の雇用主のライバル会社のみ。それだと、また同じような雇用スタイルになってしまうので、なるべく避けたいのです。
日系企業の求人は、現地採用になるとどうしても幅が狭く、事務系だとおおまかにわけて、アシスタント職かエンジニア職の2つ。エンジニアリング会社に勤めながらもエンジニアではない私は、アシスタント職しか選択肢がないのですが、報酬がまるもっとのお給料よりさらに低かったり、面接に呼ばれて行っても毎回のように「仏企業でフランス人と同等に働いているあなたは、このポジションだと退屈するんじゃないんですか?」と言われたり。(じゃあ、なんで面接に呼ぶんですか?と一度言ってやりたい。)
そんなこんなでなかなか転職活動が進まない中、日系の某人材紹介会社から、1つ案件を紹介されました。その案件は、日本の某大手メーカーで、まるもっとの現職でやっている仕事がいかせ、「管理職でもないし、アシスタントでもない」というポジションで、お給料も今よりアップ。通勤に一時間かかるというのが難点でしたが、どうせ今も一時間かけているんだから、ということで目をつむることに。日系求人でこういうポジションの募集はめったにない!もうここしかない!って言う感じで、ものすごーく期待していました。今の雇用主のライバル会社から、今と同じ仏自動車メーカーでのミッションを紹介されていて、しかもそちらの方がお給料ももっとよかったのですが、自動車業界派遣はもう嫌なので、この日系メーカー決まりますようになんて思っていたのです。
そして面接当日。会社を16時にあがり、1時間45分かけて行きました。
まずは自分の直接の上司となる仏人男性との面接。
まず、自己紹介してくださいと言われ、いつも通り、自分の名前、私は日本人で、フランスにはX年に来ましたと始めると・・・
面接官(未来の上司)「ちょっと待って、家庭環境は?結婚してる?」
まるもっと「えっ・・・(これにはどう答えたらいいんだ?「そういう質問って法律で禁止されてるって知ってますか?」もしくは「仕事と関係ないので、答える必要ないと思うんですけど」・・・それじゃちょっと雰囲気悪くするかな・・・)あの、それって重要ですか?」
面接官(未来の上司)「あなたのことをよく知っておくためなんです」
面接開始から雰囲気を壊すのもと思い、正直に答えましたが、日本人ならまだしも、仏人面接官が、最初にこの質問をしてくるとは・・・正直面喰ってしまいました。
その後一時間ぐらい、私の経歴について、そして募集しているポジションについて話し合いました。
そしてここでも、「うーん、あなたの経歴だと、このポジションじゃちょっと物足りなくなっちゃうんじゃないかな~」。ああ・・・
「僕の中でも、実はこのポジションの内容決め切れてないんだよね。あなたには、もっと他の仕事も提案したいなぁ・・・」はぁ・・・。
そして仏人面接官との面接の後に、予定通り、この仏支社唯一日本人の社長さんが登場。そこで仏人面接官が、「あ、多分子供作る予定あるかって聞いてくると思うけど、NONって言っときなよ」と一言。
そして、日本人社長との面接。社長さんは面接の時間ずっと、椅子にふんぞり返っていらっしゃいました。
日本人社長「まあ、スキルとかはね、XXさんがきっともう見てくれてるからそこは彼に任せるとして、まず知りたいのはねぇ、あの、長期の休暇とかとってもらわれると、ちょっと困るからお聞きするんですけどぉ・・・」
まるもっと「(え・・・長期って2週間の休暇とかもだめって言われるとか?)」
日本人社長「(相変わらず椅子にふんぞり返ったまま)今後お子さんとか作る予定ありますか?っていうのはね、小さい会社だし、あんまり長期の休暇とか、産休とかとられると困るから」
まるもっと「(あーそういう意味の長期休暇ね・・・あ、なんかもうこの会社、私に合わないかも、もうどうでもいいかも・・・) あ、はい、あります。」
日本人社長「(相変わらず椅子にふんぞり返ったまま) ああ、そうですか。正直に答えてもらってありがとうございました。うん、やっぱりこういうことはね知っておいた方がね、お互いあとでこんなはずじゃなかったのになんてことになったら困っちゃうから。」
まるもっと「・・・(でも愛想のよい態度は崩さず)」
とても期待して言った面接でしたが、とぉーーーってもがっかりしました。
こう言ったプライベートな質問を就職試験の場ですることは法的に禁止されています。でもまるもっとは、企業がそういうことを知りたがるというのはわかりますし、私は逆に自分に小さい子供がいることは、聞かれなくてもこちらから言います。(あまり残業できませんという意味で)
以前この求人を紹介してもらった人材紹介会社の、今はもうやめてしまった担当者の方に、「企業が仏人と結婚している方を好まれるのは、労働許可を持っているということの他に、こちらで結婚している方だと「日本に帰るから会社辞めます」というリスクが低いので、安心して雇用できるんです」と説明して頂いたことがあり、まるもっともなるほどとなっとくし、こういう質問をされること自体はしょうがないかと思っています。日本大使館ですら「プライベートなことなので、答えたくなかったら答えられなくて結構なんですが、結婚はしてらっしゃいますか?」とちょっと遠慮がちに聞いてくるぐらいです。
ただ大抵こう言った質問は、候補者の職歴やポジションについて話し合ったあと、最後に申し訳なさそうに聞かれるのですが、今回のように面接官が(2人とも)、最初にプライベートな質問をしてくるというのは初めてで、かなり面喰いました。
面接翌日、人材紹介会社の方から、仏人面接官がまるもっとを結構評価しているようなので、まるもっとさんのフィードバックを教えてくださいと電話があり、正直に面接の内容を話すと、「私が今後必要な情報は、まるもっとさんがこの先もこの話を進めたいかです。なので来週またお電話するのでちょっと考えておいてください」と言われました。
そこで結論を急がなくてはならなくなったのですが、転職活動が全然進まない中、やっとまともな案件に面接に呼ばれ、こんな質問されたくらいで辞退するのはもったいないと思うものの、やはり以下の理由で辞退することにしました。
まず、こう言ったプライベート質問から始まったということで、「スキルよりもプライベートの事情の方が重要=あまり重要なポジションではなく、仏人と結婚していてすぐに産休をとらなさそうであれば誰でもいい」という印象をうけてしまったこと。
日本人社長の態度&面接の進め方は、日本人男性であったら違っていたのではないかということ。
また、こう言った質問を(ふんぞりかえったまま)一番最初にする=スマートさにかけ、ああ、こんなんだから今日本のメーカーは苦戦してるんだろうな、この企業将来大丈夫かなと思ってしまったこと。
人材紹介会社の方は、「まるもっとさんがヨーロッパの文化になじんでいられるので、日本人の方だったら疑問に感じない質問に戸惑ってしまう」と言われたのですが、私は今回の出来事は日仏文化ギャップというより、業界文化ギャップではないかと思いました。というのも、私が現職(自動車業界)で出会う日本人の方は、理系の技師さんやエンジニアの方が多く、皆さんどちらかというと謙虚でありながら、仕事は効率重視の方が多い。こういう方たちが、ふんぞり返って「あなた子供つくる予定ありますか」なんて聞くの、想像できませんから。
まるもっとの転職活動、またふりだしに戻ってしまいました。
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さて、今回は私の経験からフランスでの就職活動するには、どういう方法があるかを書いてみたいと思います。
大きく分けて・・・
1.インターネット
2.めぼしい企業に自分の履歴書とモチベーションレターを送りつける・持っていく
3.学校に送られてくる求人に応募する
4.コネを使う
1.インターネット
インターネットの利用については、さらに細かく分けて
a.求人サイトで探す
b.求人サイトに履歴書をアップロードする
c.日系求人については、日系求人がのるいくつかのサイトを常にチェックする
が挙げられると思います。
a.求人サイトで探す
まるもっとがよく見る求人サイトは
SimplyHiredのフランス版(http://www.simplyhired.fr/)。このサイトは求人サイトというよりは、キーワードを入れれば、複数のサイトからの求人を検索してくれます。
その他にも似たようなサイトがあると思います。
Monster(http://offres.monster.fr)なども有名です。
b.求人サイトに履歴書をアップロードする
あなたの履歴書がリクルーターの目にとまれば、直接電話がかかってきます。
まるもっとは実際にMonsterに履歴書を乗せていたのですが、それを見たリクルーターにリクルートされました。
ただ、リクルーターは履歴書の都合のよいところしか見ず、かならずしもあなたが望むようなポストを提案されるわけではないので、がっかりしたりすることもままあります。
また、APECという管理職向け求人サイト(http://www.apec.fr)でも、自分の履歴書を登録することができます。管理職向けといううたい文句ですが、実際の求人全てが管理職ではないです。
c.日系求人については、日系求人がのるいくつかのサイトを常にチェックする
日系求人が載る主なサイトは、OVNIやニュースダイジェスト、日本人会のサイトでしょうか。
常にチェックすることで、日系求人を多く扱っている人材紹介会社の名前がわかったり、何度も募集している求人(しょっちゅう募集しているところは、人がやめやすいか、期限付き契約を繰り返しているんだなと私は思ってスルーします)を見極めることができます。
日系求人を多く扱っている人材紹介会社には、募集している求人があわなくても、そこのサイトに行き、履歴書を送ってみるなどのアクションをとることができます。
2.めぼしい企業に自分の履歴書とモチベーションレターを送りつける・持っていく
フランス語で言ういわゆるCandidature spontanée。フランス人と就職活動の話をすると、かならずCandidature spontanéeを出せと言われます。
効果のほどは??私も言われるがままに、めぼしいところに出しましたが、あんまり効果がなかったような気がします。でもこれで職を見つけたという人もいるので、可能性はゼロではないと思います。
また、履歴書を直接会社に持っていく人もいます(私の働いていた会社でも見かけました)が、学校にそうやるように言われているのかなと思うことがあります。ちいさなブティックやレストランなら効果があると思いますが、オフィスなどの職場にもっていっても、迷惑なのではと正直思います。勇気がいるわりには効果が期待できないというのが私の感想です。
3.学校に送られてくる求人に応募する
以前に修士号をとった学生の就職に関して、政府も優遇政策を取っている話をしました。
学校、学科によっては学生の就職に力を入れているところもあります。
まるもっとは国際ビジネスの学士(Licence)のあと、修士(Master)で勉強したのですが、その時は就職に向けての準備(履歴書の書き方指導等)をする授業までありました。英語の時間は英語の履歴書の書き方を勉強したり・・・また、就職課みたいなところがあり、そこに登録すれば学校に来た求人をメールで送ってくれます。
学士・修士を問わずに基本的にインターンシップが必須のコースだと、学校が多少なりともお世話してくれることがあったり、学校に求人が来たりする可能性も高いですし、普通のフランス人と一緒に就職活動の波にのることで、就職のチャンスが広がると思います。
4.コネを使う
こちらは世界共通ですね。まるもっともコネがあればそんなに苦労しなかったのにと思います。
コネ作りがあまりうまくないまるもっとなので、とくにアドバイスはないですが、自分が興味ある分野での友達を作る(そういう意味で大学で学ぶのは有利だと思います)など、ネットワークを広げることが大切だと思います。
ただ、インターネットの求人には応募者が殺到し、面接までたどり着くことが大変困難です。(外国人の名前だと余計に。。。) なので、面接に行けるチャンスが高いコネはばかにできないと思います。
フランスは日本と比べても就職難なので、以上のことを何回繰り返しても成果がなかなかあらわれないこともあると思います。
実際に私はほとんど面接にたどり着けなかったので、条件に合わない求人でも(特にお給料が)応募し、面接に呼ばれたら練習と思って行くようにしています。
仏労働者は「1日3時間しか働かない」
http://www.afpbb.com/articles/-/2930103?pid=10322749
といったのは、仏政府の要請で買収のために、タイヤメーカー、グッドイヤーの仏工場を視察した、アメリカのタイヤメーカー、タイタン・インターナショナルのCEOだそうです。
「フランス人は働かない」と何故か世界中で思われているようですが、これは本当なんでしょうか??
私も実際にこちらで働き始める前はそう思っていました。というのも、概して日常接するサービス業に従事する人達(スーパーのレジ、店員、窓口の係など)の中には、日本だったら首にされてもおかしくないだろうな・・・というレベルの働き方をしているをいっぱい見るからです。
こちらで実際に5社で働いた経験からして結論は。。。
- いわゆるホワイトカラー(オフィスワーカー)の若い人で不安定な雇用状況の人(契約社員など)や、今後のために経験をつみたいと思っている人はよく働く。
- 私がしっている某自動車大手では、管理職はものすごく働いているが、それ以外の人は規定労働時間以外働かないし、休憩時間も長い。
こちらは労働者の権利が日本に比べるとものすごく守られているため、店員が客の前で同僚とおしゃべりしてばっかりぐらいでは、やめさせたり、反省させたりできないのです。
とはいえ、私は労働者の権利を守らないいわゆる「ブラック企業」の悪徳経営者もフランスで結構見てきました。そいういう人たちは、仕事探しに苦労している若くて経験のない人や、外国人の弱みにつけこみます。結局法律で守られていても、そこしか働く場がないから訴え出れなかったり、ハラスメントなどを受けても違法性を立証するのが簡単でないのは、こちらでも同じです。
また、お給料格差もすごいです。いくら学歴があっても、有名校を出ているか、IT関係でもないかぎり、お給料はかなり低いです。定期昇給なんて存在しません。
お給料が低くても、パートタイムだろうがなんだろうが容赦なく社会保障費がひかれ(約25%)、それと別に所得税、住民税がかかります。所得税と住民税は各個人が国に直接払うのですが、これがもし給与明細でひかれていたら、手取り額がさらに低くなってみんな働く気なくなっちゃうだろうなーと思います。
その分社会保障がしっかりしているかもしれませんが、独身で低所得だと生活は苦しいし、社会保障費の払い損だな・・・と私は思います。
そこで、フランスで就職して幸せになる条件を大きく三つ挙げると・・・
- フランスの超有名校で修士号まで取る
- 自分で事業を起こして成功する
- もしくは低所得でも生活を楽しめるようになる
最初の二つは誰にでもその能力や才能があるわけではないですね。
まるもっとは、「低所得でも生活を楽しめるようになる」ようにならなければならないのですが、日本のような消費文化の国出身だと、なかなか難しいのが本音です。
ブログ管理人の私が、学生時代からずっと目標にしていたのが、フランスでの就職。
6年間ねばって学生をした甲斐があったのか、今は給与所得者という身分の滞在許可証で働いています。
現在の会社の雇用条件や環境からいって、夢がかなった!というほどでは全くないのですが、今回はフランスで就職するにはどのような道があるかを私が知る限りでご紹介したいと思います。
さて、日本人がフランスに3カ月以上滞在する場合、滞在許可証というものが必要になります。
そして、働く権利があるかどうかは滞在許可書の身分によって違ってきます。
身分には主に・・・
・学生
・家族(vie privée et familiale)
・給与所得者(つまりサラリーマン、自営業等は除きます)
・事業主(commerçant)
・フリーランス
・研究者
などなどですが、年々新しいビザができたりしているので、詳しいことはお住まいの県庁のHPやこちらのサイトhttp://vosdroits.service-public.fr/particuliers/N19804.xhtmlでお確かめください。
以上にあげた身分のカードは基本的に1年更新です。(確か研究者などの場合は、複数年もらえる場合もあったような・・・)
学生の立場でも働けるのですが(登録している学校にもよるので語学学校通学の場合は確認が必要、大学だとおそらく問題なしです)、年間964時間を超える就業は認められていません。フルタイムの60%の時間のみ働くことができることになっています。(2014年1月現在)
また、身分により働くことができる形態が決められています。
たとえば、給与所得者の身分だと、フリーランスとしてちょっと副業したり、事業を起こすなどということはできません。逆に、フリーランスの身分でフルタイム正社員も不可能です。
なんの制約もなくフランス人同様に働けるのは、vie privée et familialeの滞在許可証所持者、また10年カード(carte de résident)や、数年前にできたCartes de séjour "compétences et talents"というカード所持者のみです。
ビジターは、その後法が変わっていない限り、働く権利がなかったと思います。
仏人と結婚をし、vie privée et familialeの滞在許可証をゲットできれば、かなり就職は有利になりますが、ここでは主に単身者が普通の会社で社員としてフルタイムで働く場合、どう言う可能性があるかについて述べます。
まるもっと自身は最初、フリーランス翻訳としてフリーランス身分に学生から変更しようと考えていたのですが、その当時フリーランス身分の滞在許可証更新が厳しくなってきていて、前年より売り上げが落ちたりすると更新できない人が出てきているなどの話をきいたりして、着実に仕事が入る保証もなかったので、結局それはしませんでした。
給与所得者の身分の滞在許可証は、基本的に雇ってくれるという企業(=手続きのために企業が国に払う税を払う気がある企業)を見つけていなければなりません。
これが最大の難関で、日系の企業で労働許可証の手続きをしてくれるというところはまずなく、こういう企業はパートタイム学生を探すか、既に労働許可書を持っている人しか雇わない傾向にあるようです。
また、学生がパートタイムで働けると書いたのですが、ということは給与所得者の身分であるからには、フルタイムであることが絶対条件です。
かといって、どんな仕事でも見つければ給与所得者の滞在許可が下りるというわけではありません。フランスでの失業率が高い職は許可が下りにくいです。年々審査が厳しくなっていると言われていますが、フランスに税金をいっぱい払ってくれる見込みのある人は、逆に優遇されるという方向になってきているようです。
ちょうどまるもっとが修士号を取った時ぐらいからこの方向になり、修士号を取った人は3つの条件を満たせばほぼ確実に労働許可が下りることになっていました。
その時の3つの条件とは、
1. お給料が国が定める最低賃金(SMIC)の1.5倍であること
2. 修士号の専門分野を活かせる仕事で、フランスと本人の出身国両国の経済発展に貢献できる職であること
3. 数年後には国に帰るという前提
ただ、これは数年前の話なので条件は少し変わっているかもしれません。(お給料の条件は変わっていないようです・・・)
まるもっとは、結局学生からサラリーマンへ身分変更という形になりましたが、修士号をとった学生は仕事がまだ見つかっていなくても仕事を探したり、インターンシップをしたりするためのAPS(autorisation provisoire de séjour)を申請することができます。
まるもっとの時代は、APSで滞在できる期間は6カ月でしたが、現在はこれが1年間に延長されたようです。(http://vosdroits.service-public.fr/particuliers/F17319.xhtml)
このAPSの申請は、滞在許可証が切れる結構前に申請しなければならないようなので、前もって準備が必要です。
このように、フランスで学生からサラリーマンに変更する場合は、修士号取得者がかなり優遇されるようになってきています。
ただどんな場合でも、その人の能力とその職がマッチしているかが重要ポイントになると思います。
経済の修士号を取得して販売員として働くだと、労働許可証は下りないでしょう。こちらで、レストランで働く日本人の料理人さんが多い気がするのですが、彼らはもともとの経験が買われて労働許可証が出ているのだと思います。
また身分変更の申請をすると、どんな場合であってもあと戻りができないが原則なので、注意が必要です。
まるもっとは学士(Licence)が修了する頃に、当時パートタイムで勤務していた先の雇用主から、一年間のフルタイムの契約社員契約をするから、労働許可の手続きをして来いと言われたことがありました。
その時、ちょうど人生初めての追試の結果、修士号に進めることが分かったばかりで、雇用主の言い分がころころ変わってあまり言っていることが信用できない、期限付き契約だ、という理由で身分変更の件はきっぱり断りました。
契約社員でも一年など長期契約なら労働許可の申請は可能ですが、契約を延長できなかった場合の滞在許可書の更新の不安(基本的に自分から辞めたのでない場合は、失業保険がもらえる期間は更新ができることになってはいるようですが、サラリーマン滞在許可書は仕事あっての滞在許可ということを忘れてはなりません)、また身分変更は一度申請したら後戻りできない状況できまぐれな雇用主を信用するリスクを考えて、断りました。今、本当にあの時断ってよかったと思います。
6年間ねばって学生をした甲斐があったのか、今は給与所得者という身分の滞在許可証で働いています。
現在の会社の雇用条件や環境からいって、夢がかなった!というほどでは全くないのですが、今回はフランスで就職するにはどのような道があるかを私が知る限りでご紹介したいと思います。
さて、日本人がフランスに3カ月以上滞在する場合、滞在許可証というものが必要になります。
そして、働く権利があるかどうかは滞在許可書の身分によって違ってきます。
身分には主に・・・
・学生
・家族(vie privée et familiale)
・給与所得者(つまりサラリーマン、自営業等は除きます)
・事業主(commerçant)
・フリーランス
・研究者
などなどですが、年々新しいビザができたりしているので、詳しいことはお住まいの県庁のHPやこちらのサイトhttp://vosdroits.service-public.fr/particuliers/N19804.xhtmlでお確かめください。
以上にあげた身分のカードは基本的に1年更新です。(確か研究者などの場合は、複数年もらえる場合もあったような・・・)
学生の立場でも働けるのですが(登録している学校にもよるので語学学校通学の場合は確認が必要、大学だとおそらく問題なしです)、年間964時間を超える就業は認められていません。フルタイムの60%の時間のみ働くことができることになっています。(2014年1月現在)
また、身分により働くことができる形態が決められています。
たとえば、給与所得者の身分だと、フリーランスとしてちょっと副業したり、事業を起こすなどということはできません。逆に、フリーランスの身分でフルタイム正社員も不可能です。
なんの制約もなくフランス人同様に働けるのは、vie privée et familialeの滞在許可証所持者、また10年カード(carte de résident)や、数年前にできたCartes de séjour "compétences et talents"というカード所持者のみです。
ビジターは、その後法が変わっていない限り、働く権利がなかったと思います。
仏人と結婚をし、vie privée et familialeの滞在許可証をゲットできれば、かなり就職は有利になりますが、ここでは主に単身者が普通の会社で社員としてフルタイムで働く場合、どう言う可能性があるかについて述べます。
まるもっと自身は最初、フリーランス翻訳としてフリーランス身分に学生から変更しようと考えていたのですが、その当時フリーランス身分の滞在許可証更新が厳しくなってきていて、前年より売り上げが落ちたりすると更新できない人が出てきているなどの話をきいたりして、着実に仕事が入る保証もなかったので、結局それはしませんでした。
給与所得者の身分の滞在許可証は、基本的に雇ってくれるという企業(=手続きのために企業が国に払う税を払う気がある企業)を見つけていなければなりません。
これが最大の難関で、日系の企業で労働許可証の手続きをしてくれるというところはまずなく、こういう企業はパートタイム学生を探すか、既に労働許可書を持っている人しか雇わない傾向にあるようです。
また、学生がパートタイムで働けると書いたのですが、ということは給与所得者の身分であるからには、フルタイムであることが絶対条件です。
かといって、どんな仕事でも見つければ給与所得者の滞在許可が下りるというわけではありません。フランスでの失業率が高い職は許可が下りにくいです。年々審査が厳しくなっていると言われていますが、フランスに税金をいっぱい払ってくれる見込みのある人は、逆に優遇されるという方向になってきているようです。
ちょうどまるもっとが修士号を取った時ぐらいからこの方向になり、修士号を取った人は3つの条件を満たせばほぼ確実に労働許可が下りることになっていました。
その時の3つの条件とは、
1. お給料が国が定める最低賃金(SMIC)の1.5倍であること
2. 修士号の専門分野を活かせる仕事で、フランスと本人の出身国両国の経済発展に貢献できる職であること
3. 数年後には国に帰るという前提
ただ、これは数年前の話なので条件は少し変わっているかもしれません。(お給料の条件は変わっていないようです・・・)
まるもっとは、結局学生からサラリーマンへ身分変更という形になりましたが、修士号をとった学生は仕事がまだ見つかっていなくても仕事を探したり、インターンシップをしたりするためのAPS(autorisation provisoire de séjour)を申請することができます。
まるもっとの時代は、APSで滞在できる期間は6カ月でしたが、現在はこれが1年間に延長されたようです。(http://vosdroits.service-public.fr/particuliers/F17319.xhtml)
このAPSの申請は、滞在許可証が切れる結構前に申請しなければならないようなので、前もって準備が必要です。
このように、フランスで学生からサラリーマンに変更する場合は、修士号取得者がかなり優遇されるようになってきています。
ただどんな場合でも、その人の能力とその職がマッチしているかが重要ポイントになると思います。
経済の修士号を取得して販売員として働くだと、労働許可証は下りないでしょう。こちらで、レストランで働く日本人の料理人さんが多い気がするのですが、彼らはもともとの経験が買われて労働許可証が出ているのだと思います。
また身分変更の申請をすると、どんな場合であってもあと戻りができないが原則なので、注意が必要です。
まるもっとは学士(Licence)が修了する頃に、当時パートタイムで勤務していた先の雇用主から、一年間のフルタイムの契約社員契約をするから、労働許可の手続きをして来いと言われたことがありました。
その時、ちょうど人生初めての追試の結果、修士号に進めることが分かったばかりで、雇用主の言い分がころころ変わってあまり言っていることが信用できない、期限付き契約だ、という理由で身分変更の件はきっぱり断りました。
契約社員でも一年など長期契約なら労働許可の申請は可能ですが、契約を延長できなかった場合の滞在許可書の更新の不安(基本的に自分から辞めたのでない場合は、失業保険がもらえる期間は更新ができることになってはいるようですが、サラリーマン滞在許可書は仕事あっての滞在許可ということを忘れてはなりません)、また身分変更は一度申請したら後戻りできない状況できまぐれな雇用主を信用するリスクを考えて、断りました。今、本当にあの時断ってよかったと思います。
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プロフィール
HN:
まるもっと
性別:
女性
自己紹介:
日本の大学でフランス語を専攻。その後就職難に見舞われ、2004年からフランスで学生&アルバイト生活をはじめる。
2010年に、国際ビジネス修士号を取得し長い学生生活に終止符を打つ。
現在はとりあえず超文系にもかかわらずエンジニアリング系の会社でサラリーマン生活。
2010年に、国際ビジネス修士号を取得し長い学生生活に終止符を打つ。
現在はとりあえず超文系にもかかわらずエンジニアリング系の会社でサラリーマン生活。
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