フランスで海外就職し、地味なサラリーマン生活を送る私の日常。
部屋探しのフランス語
簡単にですが、フランスで部屋探しをするときの、キーワードと、フランス語での不動産物件広告に良く使われる用語をまとめます。
1.築年数とエネルギー効率
日本の物件広告に、必ず書いてある築年数。
日本の物件のお家賃は築年数によって結構かわりますが、フランスでは基本的に築年数は家賃の設定とはあまり関係ありません。
広告によって書いてあるものと書いてないものとバラバラ。
immeuble ancienとあったら、1930年以前のもの、Immeuble récentとあったら1970年以降に建てられたものというのを大体の目安にすればいいと思います。
古い建物と近代建築どちらがいいか、一口には言えません。
せっかくパリにいるのだから、「パリらしい」古い建物に住みたいという人も多いようです。
一般的に古い建物のほうが、断熱や防音などの点で問題が多いようです。
断熱については、最近の不動産広告に記載されるようになった「DIAGNOSTIC PERFORMANCE ENERGETIQUE」の「COMSOMMATIONS ENERGETIQUES」を参考にすればよいと思います。
部屋のエネルギー効率をAからGの7段階で評価しており、Aだと電気消費量が少なく(=エネルギー効率がよい)、逆にGだと電気消費量が多くなる(=エネルギー効率が悪い)ことをあらわしています。
エネルギー効率は特に冬の寒い時期の暖房費に影響を与えます。
もちろん効率が悪ければ悪いほど、冬の電気代があがるということです。
古い建物はF 評価が多く、すべての物件を含め一番良い評価でもDぐらいまでで、Dだとほぼ近代建築です。
C以上の評価をみかけることはほとんどありませんが、築1年などごく最近建てられたものだと、時々見ることがあります。
ちなみに私たちの20区のアパートの評価はG。
しかも広告にこの評価は出ていず、契約のときに知りました。
広告にGとあったら、おそらくこのアパートは見学していなかったと思いますが、あまりに物件が決まらなくてあせっていたので、すっかりエネルギー効率のことをチェックし忘れていました。
時々DIAGNOSTIC en cours = 現在評価途中と出ている広告もありますが、契約前にしっかり確認することが重要だと思います。
逆に暖房がたてものから供給される中央暖房の場合は、暖房代が管理費に入っているので、あまりエネルギー効率評価を気にする必要はないかと思います。
私の二度目のアパート探しは、評価D以上なら中央暖房でなくても可、評価E以下の建物は中央暖房の物件のみという基準で探しました。
2.部屋の数
フランスの部屋数は日本の表示の仕方に比べてシンプルで、日本であまり部屋探しをしたことのない私は本ブログ中で、日本語での部屋数を時々間違えて翻訳していました。
F1、T1、またはSTUDIO --- 一部屋の物件。キッチンが独立している(cuisine séparée)か等は広告の中身を読むか、実際に見学しないとわかりません。いわゆる日本で言う、1R、1Kまたは1DKに相当します。
狭ければ狭いほど、キッチンが独立していない可能性が高いです。
F2 、T2または2 Pièces --- 二部屋の物件。二部屋といっても、リビングも一部屋に数えるので、リビングと寝室1つということになります。日本で言うと1LDKという感じでしょうか。
その後部屋数が多くなるごとに、3 Pièces 、4 Piècesと表示されますが、常にリビング+寝室の数なので、寝室の数は4 Piècesなら3つということです。
日本でい3LDKはフランスで言うと4 Piècesということになります。
3.お風呂など・・・
基本的にSalle de bainとあれば浴槽があり、Salle d’eau とあればシャワーのみです。
また、トイレ別かどうかは書いてある広告と書いていないものがありますが、フランス人は日本人ほどこの点は気にしないようです。
ただ、人とシェアする場合はこだわったほうがよい点ですね。
また台所についてですが、冷蔵庫、コンロなど調理に必要なものがついている場合はcuisine équipéeという表示があり、そうでない場合はcuisine semi-équipée またcuisine non équipée などの表現が見られますが、何も表記がない場合もあるので、その場合は電話で見学の予約をするときに聞くか、見学の際にチェックする必要があります。
4.家具付きと家具なし
物件によっては、meublé (家具付き)とnon meublé(家具なし)という表示をみかけることがあります。
家具付きとは文字通り、家具がついた物件で、外国人向けの物件に多いです。
家具付き物件とは、基本的に生活に必要最低限のものがそろっていることが条件です。
具体的にキッチンと寝具が整っていることが、家具付きとして貸すときの条件のようです。
テレビや電子レンジなどは、かならずしもついているとは限りません。
また家具付き物件は、退去通告期間が一カ月と、家具なし物件の三ヶ月と比べて短くなっています。
短期しか滞在しない場合は便利な家具付物件ですが、フランス人が出している一般の賃貸広告ではあまり見かけることがありません。
また家具付き物件の場合、敷金を2か月分要求されることが多いです。
家具付といっても、大家さんによって家具の質はまちまち。
あきらかに大家さんが使わなくなった家具の寄せ集めという感じの物件もあれば、デラックスな家具付の物件もあります。
5.家賃、保証人など・・・
家賃(Loyer)の表示ですが、管理費(Charge)込みで表示されている場合と、別々で表示されている場合があります。
もし700 euro CC とあれば、CC = Charge compriseという意味で、管理費込みの値段。
逆に700 euro HCとあれば、HC = Hors chargeで、管理費抜きの値段。
ほとんどの広告にはわかりやすく書いてあるので、注意をしてみてください。
もし、管理費別で管理費の値段がはっきり書いていないようなら、連絡を取るときに質問しましょう。
管理費の値段は物件によってまちまちなので、うやむやにしておくとあとあと予算オーバーということになりかねません。
管理費に何が入っているかですが、基本は水道代と建物管理費(清掃費用など)です。
部屋の面積が広ければ広いほど高い費用を払うことになります。
また暖房やお湯が建物から供給される場合は、その費用も入っているので、暖房やお湯が個人供給の建物と比べて管理費は高い場合が多いです。
家賃以外に入居時にかかる費用として、Cautionと呼ばれるいわゆる敷金に相当するもの、また不動産経由ならHonorairesといって礼金に相当するものを支払うのが一般的です。
Cautionは家具なしだと管理費抜きの家賃一カ月分(家具なしの場合、一カ月分以上の敷金を要求することは法律で禁止されています)、また家具つきだと二ヶ月分要求されることが多いです。このお金は、退去時に問題がない限り戻ってきます。
Honorairesは不動産屋さんによっても、また同じ不動産屋さんでも物件によって違うようです。
大体チャージ込みの家賃一カ月分前後という感じでしょうか。
パリ市内の物件のほうが高めに設定されていることが多い印象をうけました。
あまり家賃と比べて安い場合は、家主のリストを買わされるだけの場合もあるので要注意です。
このお金は残念ながら返ってきません。
なので、個人の家主から直接借りるPAPの広告が人気なんですね。
また家賃の三倍のお給料でも、保証人を要求されることがあります。
その場合は借家人を同じ書類の提出を保証人にも要求され、保証人は家賃の四倍のお給料を要求されることもしばしば。
保証人はGarantと表示されていますが、それ以外の表記で、Caution parentaleとあれば両親が保証人になることが求められ(学生向けのStudio物件広告などによく見られます)、Garanties demandéesも保証人や銀行保障などなんらかの保障が必要だということです。
簡単にですが、フランスで部屋探しをするときの、キーワードと、フランス語での不動産物件広告に良く使われる用語をまとめます。
1.築年数とエネルギー効率
日本の物件広告に、必ず書いてある築年数。
日本の物件のお家賃は築年数によって結構かわりますが、フランスでは基本的に築年数は家賃の設定とはあまり関係ありません。
広告によって書いてあるものと書いてないものとバラバラ。
immeuble ancienとあったら、1930年以前のもの、Immeuble récentとあったら1970年以降に建てられたものというのを大体の目安にすればいいと思います。
古い建物と近代建築どちらがいいか、一口には言えません。
せっかくパリにいるのだから、「パリらしい」古い建物に住みたいという人も多いようです。
一般的に古い建物のほうが、断熱や防音などの点で問題が多いようです。
断熱については、最近の不動産広告に記載されるようになった「DIAGNOSTIC PERFORMANCE ENERGETIQUE」の「COMSOMMATIONS ENERGETIQUES」を参考にすればよいと思います。
部屋のエネルギー効率をAからGの7段階で評価しており、Aだと電気消費量が少なく(=エネルギー効率がよい)、逆にGだと電気消費量が多くなる(=エネルギー効率が悪い)ことをあらわしています。
エネルギー効率は特に冬の寒い時期の暖房費に影響を与えます。
もちろん効率が悪ければ悪いほど、冬の電気代があがるということです。
古い建物はF 評価が多く、すべての物件を含め一番良い評価でもDぐらいまでで、Dだとほぼ近代建築です。
C以上の評価をみかけることはほとんどありませんが、築1年などごく最近建てられたものだと、時々見ることがあります。
ちなみに私たちの20区のアパートの評価はG。
しかも広告にこの評価は出ていず、契約のときに知りました。
広告にGとあったら、おそらくこのアパートは見学していなかったと思いますが、あまりに物件が決まらなくてあせっていたので、すっかりエネルギー効率のことをチェックし忘れていました。
時々DIAGNOSTIC en cours = 現在評価途中と出ている広告もありますが、契約前にしっかり確認することが重要だと思います。
逆に暖房がたてものから供給される中央暖房の場合は、暖房代が管理費に入っているので、あまりエネルギー効率評価を気にする必要はないかと思います。
私の二度目のアパート探しは、評価D以上なら中央暖房でなくても可、評価E以下の建物は中央暖房の物件のみという基準で探しました。
2.部屋の数
フランスの部屋数は日本の表示の仕方に比べてシンプルで、日本であまり部屋探しをしたことのない私は本ブログ中で、日本語での部屋数を時々間違えて翻訳していました。
F1、T1、またはSTUDIO --- 一部屋の物件。キッチンが独立している(cuisine séparée)か等は広告の中身を読むか、実際に見学しないとわかりません。いわゆる日本で言う、1R、1Kまたは1DKに相当します。
狭ければ狭いほど、キッチンが独立していない可能性が高いです。
F2 、T2または2 Pièces --- 二部屋の物件。二部屋といっても、リビングも一部屋に数えるので、リビングと寝室1つということになります。日本で言うと1LDKという感じでしょうか。
その後部屋数が多くなるごとに、3 Pièces 、4 Piècesと表示されますが、常にリビング+寝室の数なので、寝室の数は4 Piècesなら3つということです。
日本でい3LDKはフランスで言うと4 Piècesということになります。
3.お風呂など・・・
基本的にSalle de bainとあれば浴槽があり、Salle d’eau とあればシャワーのみです。
また、トイレ別かどうかは書いてある広告と書いていないものがありますが、フランス人は日本人ほどこの点は気にしないようです。
ただ、人とシェアする場合はこだわったほうがよい点ですね。
また台所についてですが、冷蔵庫、コンロなど調理に必要なものがついている場合はcuisine équipéeという表示があり、そうでない場合はcuisine semi-équipée またcuisine non équipée などの表現が見られますが、何も表記がない場合もあるので、その場合は電話で見学の予約をするときに聞くか、見学の際にチェックする必要があります。
4.家具付きと家具なし
物件によっては、meublé (家具付き)とnon meublé(家具なし)という表示をみかけることがあります。
家具付きとは文字通り、家具がついた物件で、外国人向けの物件に多いです。
家具付き物件とは、基本的に生活に必要最低限のものがそろっていることが条件です。
具体的にキッチンと寝具が整っていることが、家具付きとして貸すときの条件のようです。
テレビや電子レンジなどは、かならずしもついているとは限りません。
また家具付き物件は、退去通告期間が一カ月と、家具なし物件の三ヶ月と比べて短くなっています。
短期しか滞在しない場合は便利な家具付物件ですが、フランス人が出している一般の賃貸広告ではあまり見かけることがありません。
また家具付き物件の場合、敷金を2か月分要求されることが多いです。
家具付といっても、大家さんによって家具の質はまちまち。
あきらかに大家さんが使わなくなった家具の寄せ集めという感じの物件もあれば、デラックスな家具付の物件もあります。
5.家賃、保証人など・・・
家賃(Loyer)の表示ですが、管理費(Charge)込みで表示されている場合と、別々で表示されている場合があります。
もし700 euro CC とあれば、CC = Charge compriseという意味で、管理費込みの値段。
逆に700 euro HCとあれば、HC = Hors chargeで、管理費抜きの値段。
ほとんどの広告にはわかりやすく書いてあるので、注意をしてみてください。
もし、管理費別で管理費の値段がはっきり書いていないようなら、連絡を取るときに質問しましょう。
管理費の値段は物件によってまちまちなので、うやむやにしておくとあとあと予算オーバーということになりかねません。
管理費に何が入っているかですが、基本は水道代と建物管理費(清掃費用など)です。
部屋の面積が広ければ広いほど高い費用を払うことになります。
また暖房やお湯が建物から供給される場合は、その費用も入っているので、暖房やお湯が個人供給の建物と比べて管理費は高い場合が多いです。
家賃以外に入居時にかかる費用として、Cautionと呼ばれるいわゆる敷金に相当するもの、また不動産経由ならHonorairesといって礼金に相当するものを支払うのが一般的です。
Cautionは家具なしだと管理費抜きの家賃一カ月分(家具なしの場合、一カ月分以上の敷金を要求することは法律で禁止されています)、また家具つきだと二ヶ月分要求されることが多いです。このお金は、退去時に問題がない限り戻ってきます。
Honorairesは不動産屋さんによっても、また同じ不動産屋さんでも物件によって違うようです。
大体チャージ込みの家賃一カ月分前後という感じでしょうか。
パリ市内の物件のほうが高めに設定されていることが多い印象をうけました。
あまり家賃と比べて安い場合は、家主のリストを買わされるだけの場合もあるので要注意です。
このお金は残念ながら返ってきません。
なので、個人の家主から直接借りるPAPの広告が人気なんですね。
また家賃の三倍のお給料でも、保証人を要求されることがあります。
その場合は借家人を同じ書類の提出を保証人にも要求され、保証人は家賃の四倍のお給料を要求されることもしばしば。
保証人はGarantと表示されていますが、それ以外の表記で、Caution parentaleとあれば両親が保証人になることが求められ(学生向けのStudio物件広告などによく見られます)、Garanties demandéesも保証人や銀行保障などなんらかの保障が必要だということです。
PR
Comment
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
カレンダー
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(03/01)
(06/16)
(06/16)
(04/17)
(03/13)
プロフィール
HN:
まるもっと
性別:
女性
自己紹介:
日本の大学でフランス語を専攻。その後就職難に見舞われ、2004年からフランスで学生&アルバイト生活をはじめる。
2010年に、国際ビジネス修士号を取得し長い学生生活に終止符を打つ。
現在はとりあえず超文系にもかかわらずエンジニアリング系の会社でサラリーマン生活。
2010年に、国際ビジネス修士号を取得し長い学生生活に終止符を打つ。
現在はとりあえず超文系にもかかわらずエンジニアリング系の会社でサラリーマン生活。
ブログ内検索
最古記事
(11/15)
(11/25)
(11/29)
(11/29)
(12/05)
P R
カウンター